華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化
この展覧会は終了しました。
会期:2020年1月7日(火) - 3月29日(日)
【前期】1月7日(火) - 2月16日(日) 【後期】2月18日(火) - 3月29日(日)
会期:2020年1月7日(火) - 3月29日(日)
【前期】1月7日(火) - 2月16日(日) 【後期】2月18日(火) - 3月29日(日)
大正 8(1919)年に大倉孫兵衛、和親父子によって創設された大倉陶園は、日本を代表する洋食器メーカーとして世界に誇る作品を生み出してきました。
「良きが上にも良きものを」の理念のもと生産される磁器は、フランスのセーヴルやドイツのマイセンなど西洋の名窯にも比肩する高い品質を有していると評価されています。品格を備えた洋食器は、皇室をはじめ、数多くの文化人や財界人に愛されたほか、老舗ホテルやレストランでも供され、日本の洋風文化の一翼を担ってきました。
陶磁器に出会うシリーズ9回目の本展では、草創期から現在までの作品を通して、その優れたデザインや品質を紹介するとともに、日本の洋食器文化における同園の役割を探ります。また、最新の調査結果を反映し、これまで知られることのなかった創業当時など戦前の様子を伝える貴重な資料をご覧頂きます。さらに、当館のロゴや琳派展のグラフィックを行なってきた仲條正義氏デザインの大倉陶園の洋食器の特別展示なども併せて行います。
今回の展覧会のポスターやチラシのメインビジュアルにも使用されている「一本のバラ」。プレートには大きく余白がとられ、まっすぐに伸びた茎をもつバラが一本だけ色鮮やかに描かれています。
本作は数々の作品を生み出し、また社長も務めた大倉陶園を代表するデザイナー百木春夫氏が、ロシア民謡で日本語版も発売された「百万本のバラ」の歌詞からデザインの着想を得た作品です。民謡では貧しい画家が、恋焦がれた女優に百万本のバラを贈る物語が謳われており、これを聴いた百木氏が「一本のバラ」で女性の心を射止めたいと、このデザインを考案されたそうです。
バラの絵とあわせて、プレートの縁に施されたエンボス(凹凸のついた金属のローラーで連続模様を施した技法)による装飾もお愉しみください。
大倉陶園を創業した大倉孫兵衛は、「良きが上にも良きものを」の信念で、洋食器で国益に貢献することを目指して会社を興しています。
江戸・四谷で錦絵等を扱う絵草紙「萬屋」を営む両親のもとに生まれた孫兵衛の出発点は窯業ではなく、まずは家業の「出版業」でした。孫兵衛は、当時人気の高った名所絵をはじめ様々な錦絵を販売し、大きく事業を展開していきました。
展示では、大倉孫兵衛の出版物も少しですが紹介します。絵を見ることは勿論ですが、頁の隅等にある「出版人 大倉孫兵衛」の表記にもぜひご注目ください。
1909年(明治28年)、東京駅の設計でも知られる辰野金吾によって誕生した奈良ホテルは、今年開業110周年を迎えた西日本を代表する老舗ホテルです。昭和10年、この奈良ホテルに映画「ラストエンペラー」でも知られる清朝最後の皇帝 溥儀が滞在しました。
本展では、この国賓をもてなすために奈良ホテルが大倉陶園に発注した洋食器にもご注目ください。また、会期中には、奈良ホテル副支配人をお迎えして、この洋食器にまつわる様々なエピソードをお楽しみいただく機会も設けています。
当館の特徴的なロゴは、資生堂パーラーや東京都現代美術館をはじめ多くのロゴを手掛けているグラフィックデザイナー仲條正義氏の作品です。奇しくも、仲條氏は1984年にレストラン食器として「色蒔銀彩椿絵替り皿(キュイジーヌシセイドー)」のデザインを行っています。本展では、本作の特別展示も行い、大倉陶園の新たな一面もご紹介します。
有料
事前申込制
開催日時:2019年6月28日(金)午後7時~午後9時
会場:梅田 蔦屋書店 4th Lounge
登壇者:
ギータ・ウォルフさん(タラブックス代表)
齋藤名穂さん(建築家 デザイナー)
KAILAS(写真家 松岡宏大さん、編集者 野瀬奈津子さん)
参加費:1,500円(税込)
お問合せ:梅田 蔦屋書店 4th Lounge
有料
事前申込制
申込方法
・TEL(075-752-5555)・FAX(075-752-5955)
・美術館受付窓口 ・お申込フォーム
※イベント名・参加人数・氏名・ふりがな・ご連絡先(TEL等)をお知らせください。
注意事項
・FAXでお申込みをいただいた方には、追って申込完了のご案内をお送りします。
・1週間を過ぎてもご案内が届かない場合は、電話にてお問合せください。
観覧無料
有料
事前申込制
開催日時:2019年7月27日(土) 午後2時~午後3時30分
会場:ラクエ四条烏丸 3F ABCクッキングスタジオ
イベントスペース「ABCグラウンド」
登壇者:中岡祐介さん(三輪舎代表)、矢萩多聞さん(装丁家)
参加費:500円(税込)(チャーイ、グリーティングカード付き)
定員:50名 ※定員になり次第終了
イベント詳細・お申込み:http://laque.jp/news_event/tarabooks.html
有料
事前申込制
開催日時:2019年8月1日(木)午後7時~
会場:誠光社
登壇者:齋藤名穂さん(著者)、堀部篤史さん(誠光社店主)
参加費:1,500円(税込)+1ドリンクオーダー
お問合せ:誠光社 s-contact@seikosha-books.com
京都国立近代美術館の観覧券をご提示頂けますと、団体料金にてご入館頂けます。
また、細見美術館の入館シールまたは友の会メンバーズカードを京都国立近代美術館にてご提示頂ければ、京都国立近代美術館で開催中の展覧会を割引料金にてご観覧頂けます。
京都市京セラ美術館の観覧券をご提示頂けますと、団体料金にてご入館頂けます。
また、細見美術館の入館シールまたは友の会メンバーズカードを京都市京セラ美術館にてご提示頂ければ、京都市京セラ美術館で開催中の展覧会を割引料金にてご観覧頂けます。
無料
開催日時 2019年1月7日(火)
会場 細見美術館 展示室
詳細
無料
開催日時 2020年1月15日(水)~19日(日)午前11時~午後5時
会場 茶室 古香庵(細見美術館 3階)
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無料
開催日時 2020年1月18日(土)・2月22日(土)
午前9時30分~
会場 細見美術館 展示室
詳細
有料・事前申込制
講師 岡野 智子(当館 上席研究員)
開催日時 2019年2月8日(土)
午後2時~(約90分)
会場 茶室 古香庵 (細見美術館 3階)
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有料・事前申込制
講師 黒澤学氏(株式会社大倉陶園)
開催日時 2019年11月9日(土)午後2時~
会場 茶室 古香庵(細見美術館 3階)
詳細
無料・事前申込制
講師 伊藤京子(当館 主任学芸員)
開催日時 2019年2月18日(火)午前9時30分~10時
会場 細見美術館 展示室
詳細
有料・事前申込制
開催日時 2020年3月8日(日)
定員 20名
会場 茶室 古香庵(細見美術館3階)
詳細