蛇足庵コレクション江戸のなぞなぞ-判じ絵-
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会期:2018年6月9日(土)― 8月19日(日)
会期:2018年6月9日(土)― 8月19日(日)
“絵で見るなぞなぞ”として江戸時代に人気を集めた判じ絵。浮世絵師たちが趣向を凝らした様々な図様や難問・珍問には、遊び心がたっぷり詰まっています。判じ絵の流行は、当時の人々にとって浮世絵というメディアがいかに身近で手軽な存在だったかを物語るものともいえるでしょう。
本展では、判じ絵を数多く所蔵する蛇足庵コレクションより、選りすぐりの約100点をご紹介します。ユーモアとセンスをフル稼働させて、江戸のなぞなぞをお楽しみください。
〈判じ絵〉とは、絵に置き換えられた言葉を当てる遊びです。題材として取り上げられたものは、人名や地名、名所、動植物、道具類など実にさまざま。問題として描かれた絵は「音」が通じるだけの全く無関係なものが組み合わされているものが中心です。
答えありきの絵の構成ですので、人や物が実際にはありえないシチュエーションで描かれた、摩訶不思議な絵がたくさん登場します。
笑いを誘う絵を見る楽しみと、隠された言葉を判じる〈解く・推理する〉楽しみを同時に味わえる“絵でみるなぞなぞ”は、江戸時代を通じて庶民の娯楽として広く親しまれました。
浮世絵版画と判じ絵
役者の大首絵と判じ絵を組み合わせたもの。似顔の上部を読み解くと、澤村田之助であるとわかり、表題は「大当千両役者はんじ物」あるいは「金千両大当役者はんじ物」となる。
地図と地名の判じ絵
御所を中心に、京都の洛中・洛外、さらにその周辺の地名百ヵ所が判じ絵になっている。「よみはじめ」を始点として廻り双六のように判じていく趣向。
道具の判じ絵
「勝手道具はんじもの 上」と対となるもの。勝手、つまり台所周りの各種道具、あるいは台所に収納されるものが判じ絵として描かれている。身近なものが題材として好まれた。
動植物の判じ絵
虫を集めた判じ絵。虫の中に蛇やヤモリなどが含まれるのは、今の感覚では理解できない部分かもしれないが、当時は、爬虫類や両生類も虫の仲間と考えられていた。
人名の判じ絵
東西双方の力士の名前を問題としたもの。嘉永2年11月の番付に対応している。
答え
公式twitter(@HosomiMuseum)にて判じ絵を出題中!
(※会期中のみ)
※価格はすべて税別価格です。
京都国立近代美術館の観覧券をご提示頂けますと、団体料金にてご入館頂けます。
また、細見美術館の入館シールまたは友の会メンバーズカードを京都国立近代美術館にてご提示頂ければ、京都国立近代美術館で開催中の展覧会を割引料金にてご観覧頂けます。
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