15.6.10
琳派四百年 古今展 ―細見コレクションと京の現代美術作家―
「琳派四百年 古今展」開催中!
京都にゆかりのある3名の現代美術作家の作品と、当館の古美術作品が共演した「琳派四百年 古今展」が始まりました。
本展では、各作家が一つの展示室を監修。出品作品から展示レイアウト、照明やキャプションのデザインに至るまで、作家それぞれの想いが込もった展示となっています。
当館人気の「金銅春日神鹿御正体」や密教法具、琳派作品も、「古」ならではの魅力を放ちながら、「今」の美と初めてのコラボレーションにチャレンジ。「古今」のアンサンブルをこの機会にぜひお愉しみください。
ここで特別に展示の様子を少しだけ公開。続きは展示室で・・・。
お問い合わせ
細見美術館
TEL 075-752-5555
15.4.23
「フジフイルム・フォトコレクション 私の1枚 ―日本の写真史を飾った巨匠101人―」展
展覧会のここがみどころ 2
細見流 写真展の舞台裏 ― その2
デザインイメージ
一方、巡回展ということでチラシ・ポスターの方向性は既に決まっていました。そこに当館の展覧会情報、作品画像そして仲條正義氏による「細見美術館」ロゴが組み合わさったところ、今までとは全く違った雰囲気の宣材物の誕生となりました。
そこで、この巡回展のアートディレクター おおうちおさむ氏にデザインコンセプトを伺ってみました。
白地に、真っ黒で大きな101ロゴが目を引くデザイン。
“ロゴのモチーフはカメラ。メインアイコンは101。”
日本の写真史を語る上で欠かすことの出来ない多くの写真家の作品を含むコレクションなので、ロゴのモチーフはシンプルにカメラ。余計なコンセプトはいらないと思いました。また101人というのが個性として出ているので、メインアイコンとして造形しています。
“101人の写真家の名前も強烈なアイコン”
紙面の多くを埋め尽くしている写真家の名前は、すべてが著名人。時代を築いた巨匠ばかり。その名前が並ぶことで、コレクションの意義を雄弁に語ってくれます。
“矩形の連続はフイルムをイメージ”
具体性を排除し、カットの連続という現象だけを抽出しました。その中に、写真家名すべてを配置しています。
“グレーとベージュの色の意味”
ヴィンテージプリントにはモノクロやセピアの作品が多く、そうした作品が混ざり合ってコレクションが形成されていくイメージをこの2色で表わしています。 ベージュの駒は、数少ないカラー写真のメタファーとしても認識できます。
「101ロゴと写真家名、この2つの要素をできる限りそのまま使っていく」―なかなか聞くことのないデザインコンセプトを知ることで、チラシやポスターなどの見方も変わってくるかもしれません。この機会に、もう一度、チラシやポスターに注目してみてはいかがでしょうか?
(担当学芸員 K・I)
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細見美術館
TEL 075-752-5555
15.4.17
「フジフイルム・フォトコレクション 私の1枚 ―日本の写真史を飾った巨匠101人―」展
展覧会のここがみどころ
細見流 写真展の舞台裏 ― その1
細見美術館で写真展?
開催中の展覧会は、幕末・明治から20世紀の間に撮影された貴重なフイルム写真(銀塩写真)をご覧いただける当館初の写真展です。作品数は101点。「私の1枚」とタイトルにあるように、写真家またはそのご遺族等によって選ばれた写真が3つの展示室を埋め尽くしています。
細見美術館と写真の組み合わせにピンと来る人は少ないと思いますが、実は二代古香庵(館長のお父様)は暗室を持つほどの写真好きでした。また、館長も30年ほど前から日本人写真家の作品を収集するなど、写真に対して高い関心を寄せています。とはいえ、美術館で写真を展示するとなると話は別です。準備は慣れないことの連続でした。そこで今回の「ここが見どころ」では趣向を変えて、細見美術館流写真展作りの舞台裏をご覧いただこうと思います。
館長も興味津々
展覧会タイトル
もともと、この展覧会はフジフイルム・フォトコレクション展―日本の写真史を飾った写真家の「私の1枚」というタイトルで、既に4会場を巡回しています。しかし、細見美術館では「フジフイルム・フォトコレクション 私の1枚―日本の写真史を飾った巨匠101人―」展とタイトルを変更しています。
それはなぜか?―当館は琳派や伊藤若冲といった絵画作品の見られる美術館というイメージが定着しています。そこで、初の写真展を行うにはさらにインパクトのあるタイトルが必要ではないかと考え、写真家を強調するためにあえて「巨匠」という言葉に置き換えることを提案し、ご所蔵者にご快諾頂きました。
(担当学芸員 K・I)
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細見美術館
TEL 075-752-5555
15.3.26
REPORT
ギャラリートークを開催しました!
幕末・明治から20世紀の写真101枚を紹介する、「フジフイルム・フォトコレクション 私の1枚―日本の写真史を飾った巨匠101人―」展が始まりました。
初日には、本展監修 山崎 信氏(フォトクラシック代表)によるギャラリートークを開催。多くのお客様にご参加いただきました。
101人の写真家の中から数名を取り上げ、作品の構図やモティーフの特徴のほか、収集にまつわる裏話などなかなか聞けないお話も。貴重な手彩色の写真の特別披露というサプライズもありました。
実は当館初の写真展。展示室もいつもとは違ったスタイリッシュな雰囲気。掛軸や絵巻物といった日本美術を見るように写真を鑑賞するスタイルは当館ならでは。ひと味違った写真の見せ方にも注目です!
山崎氏によるギャラリートークは、3月28日(土)にも開催します。展覧会と合わせてぜひこの機会にお愉しみください。
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細見美術館
TEL 075-752-5555
15.3.18
TOPICS
琳派400年記念グッズのご紹介 2
細見美術館所蔵の琳派作品をモチーフに新たなテイストを加えた琳派400年記念グッズを数量限定で、髙島屋京都店で開催される「細見美術館 琳派のきらめき」展会場と細見美術館のARTCUBE SHOPで販売します。
ぜひこの機会にお立ち寄りください。
「裏具」
京都宮川町にある手紙まわりの文具のお店。
人気の200枚綴の小さなメモ帳(まめも)に、細見美術館所蔵の琳派モチーフをあしらった小さなアートが展開します。
裏具 まめも 350円(税別)
仕様:3.8cm×7.5cm×2cm
200枚綴メモ帳
数に限りがございます。無くなり次第終了とさせていただきます。
グッズの最新情報はtwitterにて発信しています!是非ご覧ください。
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ARTCUBE SHOP
075-761-5700
15.3.14
REPORT
特別鑑賞会 俵屋宗達「墨梅図」をレポート!
陽も沈む夕刻。普段味わえない雰囲気のなか特別鑑賞会は開催されました。
ほのぐらい明かりのなか、間近で観る墨の淡さや作品の迫力に参加者から思わずため息が漏れるほどでした。
俵屋宗達「墨梅図」。
大胆な構図と墨の濃淡が美しい作品。
学芸員から作品の詳しい解説を。
【薄茶席】- 茶室 古香庵 -
細見コレクションの美術品を用いた薄茶席。お菓子は梅をかたどった末富製「紅梅」をお愉しみいただきました。
【点心席】- カフェキューブ -
和やかな雰囲気のなか、点心を愉しみながら隣り合わせた人たちと会話も弾みます。
お食事はテラスに活けられた紅白の梅を眺めながら。
色とりどりの三友居の点心。目でも舌でも春を愉しめます。
【ギャラリーツアー】- 閉館後の展示室で貸切鑑賞 -
館長のギャラリーツアーは閉館後の展示室を貸し切って。静かな展示室に館長の熱いトークが響き、参加者の眼差しも真剣。
琳派の作品に囲まれ、和やかな時間が過ぎていきました。
琳派誕生400年記念のこの年、春の訪れとともに琳派の作品を身近に感じられた今回のイベント。「とても愉しかった!」とのお声を沢山いただき、二日間とも大盛況で終えることができました。
ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました。
館内にはいたるところに梅が。館全体に梅の香りが漂いました。
次回の特別鑑賞会は、6月27日(土)・28日(日) 鈴木其一「糸瓜に朝顔図」を開催いたします。詳しくはイベントページをご覧ください。
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細見美術館
TEL 075-752-5555
15.3.11
TOPICS
琳派400年記念グッズのご紹介 1
琳派400年記念として、「細見美術館 琳派のきらめき」展が髙島屋4会場(京都、大阪、横浜、日本橋)を巡回致します。それに合わせ、細見美術館所蔵の琳派作品をモチーフにした様々なグッズが新登場します。
この機会に是非お近くの会場にお立ち寄りください。
西岡ペンシル(にしおか・ぺんしる)/アートディレクター、デザイナー。
広告のアートディレクションから着物のデザインまで、様々な分野で活動をしている。
最近の仕事では「京都国際映画祭」ポスター、資生堂 ザ・ギンザ「GINZA 心粋 COLLECTION」のプロデュースなど。自然の造形の法則や、黄金比にのっとった解体と配置、北斎漫画や伝統的な着物文様の<図像に意味を重ねる>手法などをを用い、独自の文様を制作。
2014年に西岡ペンシル「ニュー・文様」展をパリと東京で開催。
RIMPOO トートバック
4800円(税別)
神坂雪佳「金魚玉図」
仕様:35cm×49cm×15cm
素材:綿100%
RIMPOO ブックカバー
1600円(税別)
鈴木其一「春秋草木図屏風」
仕様:文庫サイズ
広げた状態16.5cm×34cm
素材:2重ガーゼ
RIMPOO 風呂敷
6800円(税別)
中村芳中「朝顔図」
仕様:90cm×90cm
素材:綿麻
数に限りがございます。無くなり次第終了とさせていただきます。
グッズの最新情報はtwitterにて発信しています!是非ご覧ください。
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ARTCUBE SHOP
075-761-5700
15.3.9
TOPICS
「RIMPAサロンⅠ―琳派を愉しむ―」を開催しました!
琳派400年の今年は、琳派の世界により親しんで頂くシリーズ企画としてアートサロンを開催(全6回)いたします!
第1回目のテーマは、ずばり「琳派を愉しむ」。各メディアも注目し、各地で開かれる講演でも人気を集める琳派。しかし、「そもそも琳派」とは?という方も多いはず。そんな疑問や、これから琳派の世界にますます興味を持って頂ける入門編として開催いたしました。
系図などを使って、琳派の成り立ちをわかりやすくご紹介。代表的な琳派画家のご紹介や作品の特徴、さらに現代の私たちの身の回りにどのような琳派が取り入れられているのか等も、スクリーン画面で画像をご覧いただきながら、当館学芸員がわかりやすく解説いたしました。
ご参加のお客様からは「また参加しますね」「次回の予約をぜひ」といったお声も多数いただき、琳派への関心の高さを改めて実感したサロンとなりました。2回目以降は、琳派の絵師を毎回とりあげ、その魅力に迫ります。詳しくは、イベントページをご覧下さい。