13.12.17
開館15周年記念特別展Ⅲ「琳派展XV 琳派の伝統とモダン ―神坂雪佳と江戸琳派―」
イベントREPORT6
「ギャラリー講座」を開催しました!
12月7日(土)、岡野智子(当館上席研究員)によるギャラリー講座を開催いたしました。ご参加いただいた方には最後まで熱心にご聴講いただき、また積極的にご質問をいただくなど、盛況のうちに終了いたしました。大変多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.12.16
開館15周年記念特別展Ⅲ「琳派展XV 琳派の伝統とモダン ―神坂雪佳と江戸琳派―」
イベントREPORT5
アートサロン「神坂雪佳の伝統とモダン」(2回目)を開催しました!
11月29日(金)、本展覧会2回目となるアートサロン「神坂雪佳の伝統とモダン」を開催いたしました。当初、一回のみの開催予定だった本アートサロン。急遽、追加開催するほどご好評をいただき、講師の学芸員も「短い時間でしたが、優しく温かいまなざしで雪佳作品を見つめていらっしゃる皆さんの姿が、とても印象的でした」と、アートサロンを振り返りました。
次回展「澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ ─粋に華やかに、麗しく─」展でも、展覧会担当学芸員によるアートサロン ※1月31日(金)11時~ を開催いたします!お席に限りがあるため、ご予約はお早めに。
申込開始日など、詳しくはイベントページをご覧下さい。
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.12.15
「澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ ─粋に華やかに、麗しく─」展
まもなく開催!
「澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ─粋に華やかに、麗しく─」
13.12.9
「澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ ─粋に華やかに、麗しく─」展
展覧会図録のご案内
「澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ ─粋に華やかに、麗しく ─」展 展覧会図録が登場いたします。
女性の黒髪を彩る贅をつくした装身具─ 櫛、簪。
本書では江戸時代を中心に昭和までに作られた様々な魅力溢れる作品をオールカラ―で見どころとともにご紹介します。
※美術館でのお取り扱いは 12月21日(土)~を予定しています。
¥1,800(税別)
掲載作品数/約270件
B5変形判 168ページ(カラ―136ページ)
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.11.24
開館15周年記念特別展Ⅲ 「琳派展XV 琳派の伝統とモダン ―神坂雪佳と江戸琳派―」
イベントREPORT4
「館長と巡るギャラリーツアー」を開催しました!
11月22日(金)、本展覧会2回目となるギャラリーツアーを開催いたしました。今回は後期展示作品をご覧いただきながら、細見良行(当館館長)がコレクションのエピソードや鑑賞のポイントを語りました。
12月7日(土)14時~は、岡野智子(当館上席研究員)による「ギャラリー講座」を開催いたします。ギャラリーツアーとはまた違った視点から、展覧会の見どころを解説いたします。ぜひこちらもご参加ください!
詳しくはイベントページをご覧ください
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.11.24
開館15周年記念特別展Ⅲ 「琳派展XV 琳派の伝統とモダン ―神坂雪佳と江戸琳派―」
イベントREPORT3
アートサロン「神坂雪佳の伝統とモダン」を開催しました!
少人数制の和やかな雰囲気の中で、気軽に文化・芸術にふれていただけるアートサロン。
11月15日(金)に開催したアートサロン「神坂雪佳の伝統とモダン」では、iPadを使用し、神坂雪佳の『百々世草』全60図をデジタル画像でご覧いただきながら、講師の福井麻純(当館 主任学芸員)が、作品に施された工夫や見どころを語りました。
当初、一日のみの開催予定だった本アートサロン。大変ご好評をいただき、お申し込み開始から早々で満席となったため、急遽29日(金)に追加開催することといたしました。(こちらも現在満席となっております)
アートサロンは次回展「櫛・簪とおしゃれ ―粋に華やかに、麗しく―」でも開催予定です。
ご予約はお早めに。
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細見美術館
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13.11.20
TOPICS
「百々世草プラン」がスタート!
「百々世草プラン」とは...
茶の湯体験と今展覧会「琳派展ⅩⅤ 琳派の伝統とモダン-神坂雪佳と江戸琳派-」のご観覧がセットの期間限定プランとなっております。
<お申込みはこちら>
ARTCUBE 古香庵ページへ
琳派展限定菓子『季楽きら』や当館オリジナルポストカード(非売品)等ご用意しております!
是非、この機会にご参加ください。
琳派展 限定菓子
『季楽きら』(松彌製)
オリジナルポストカード(非売品)
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.11.17
TOPICS
年末年始のご案内 新年は1月3日(金)から開館いたします。
年末年始の営業についてご案内いたします。
新年は、「澤乃井櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ─粋に華やかに、麗しく─」を開催中です。粋で華やかな優品の数々をお楽しみください。
桜花蒔絵櫛
梅花漆絵象牙櫛
鷺蒔絵櫛
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.11.12
今月のおすすめ商品 "11月"
神坂雪佳グッズのご紹介!
開催中の「琳派の伝統とモダン-神坂雪佳と江戸琳派-」展に伴い、ARTCUBE SHOPでは神坂雪佳を中心とした琳派のグッズを特集しています。
展覧会期館限定のグッズもありますので、気になる方はお早めにどうぞ。
岡崎周辺の街路樹も色づき始め、秋の行楽には最適な季節です。散策のついでに是非お立ち寄りくださいませ。
神坂雪佳作品の中でも大人気の、「金魚玉図」や「十二草花図」などをモチーフにしたグッズを取り揃えています。 ハガキやクリアファイル、一筆箋など 是非手に取ってご覧ください。
【左から】
しおり¥315(税込) マグネット¥525(税込) 三つ折クリアファイル¥473(税込)
ブックカバーセット(4柄 各1枚入) ¥525(税込)
短冊掛けセット 各¥2,835(税込)
【左から】
神坂雪佳「紅葉白菊図」、鈴木其一「朴に尾長鳥図」
季節に応じたお部屋のインテリアに彩りを添えてみませんか?
その他にもアクセサリーや小物も数多く展開しますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
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ARTCUBE SHOP
TEL 075-761-5700
13.11.11
TOPICS
「アートキューブ」のホームページがリニューアル!
今秋「アートキューブ」ホームページを大リニューアル!各店舗の詳細や、最新情報をいち早くご紹介してまいります。これに伴い、本ニュースレタ―では、展覧会情報やイベントレポートを、さらにパワーアップしてご案内してまいります。
美術館ホームページとあわせて、ぜひご覧下さい!
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ARTCUBE SHOP
TEL 075-761-5700
13.10.29
開館15周年記念特別展Ⅲ「琳派展XV 琳派の伝統とモダン ―神坂雪佳と江戸琳派―」
イベントREPORT2
「アートサロン」をご紹介!
「開館15周年記念特別展Ⅲ 琳派展XV 琳派の伝統とモダン─神坂雪佳と江戸琳派─」会期中、さらに展覧会をより深く、より楽しくお楽しみいただけるイベントを企画いたしました。
今回は、このイベントの詳細をご紹介いたします!
アートサロン「神坂雪佳の伝統とモダン」
-
11月15日(金)、29日(金) 各11:00~
※11月15日(金)はご好評につき、満席となりました今回は福井麻純(当館 主任学芸員)が、神坂雪佳の代表作『百々世草』全60図をデジタル画像でご紹介しながらお話しいたします。
※11月15日(金)はご好評につき、満席となりましたが、29日(金)のお席を
追加いたしました!
先着順となりますので、お早めにお申込みください。
詳しくはイベントページをご覧ください
前回のアートサロン
前回のアートサロン「ご慶事を彩る菓子器」では、少人数ならではの和やかな雰囲気の中、実際にボンボニエールを間近でご覧いただきながら、講師の扇子氏に貴重なお話をしていただきました。
いずれのイベントもご参加お待ちしております!
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.10.28
開館15周年記念特別展Ⅲ「琳派展XV 琳派の伝統とモダン ―神坂雪佳と江戸琳派―」
イベントREPORT1
「館長と巡るギャラリーツアー・ギャラリー講座」をご紹介!
「開館15周年記念特別展Ⅲ 琳派展XV 琳派の伝統とモダン─神坂雪佳と江戸琳派─」会期中、さらに展覧会をより深く、より楽しくお楽しみいただけるイベントを企画いたしました。
今回は、このイベントの詳細をご紹介いたします!
館長と巡るギャラリーツアー
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11月22日(金)10:30~
細見良行(当館館長)が、コレクションのエピソードや作品のポイントを語ります。
ギャラリー講座
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12月7日(土)14:00~
岡野智子(当館上席研究員)が、作品の解説や展覧会の見どころを語ります。
詳しくはイベントページをご覧ください
前回のギャラリートーク
「皇室のボンボニエール」展では、8月28日(土)に皇室研究家の扇子 忠氏をお招きし、本展覧会3回目となるギャラリートークを開催いたしました。
大変たくさんの方々にお集まりいただき、大盛況のギャラリートークとなりました。
いずれのイベントもご参加お待ちしております!
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.10.24
開館15周年記念特別展Ⅲ「琳派展XV 琳派の伝統とモダン-神坂雪佳と江戸琳派-」
「琳派展XV 琳派の伝統とモダン-神坂雪佳と江戸琳派-」が始まりました!
10月12日(土)より、開館15周年記念特別展第3弾、また開館より回を重ねてきた琳派展第15弾となる「琳派展XV 琳派の伝統とモダン-神坂雪佳と江戸琳派-」を開催中です。今回は京都で活躍した神坂雪佳と、鈴木其一以降の江戸琳派を主軸とした初の展覧会。細見コレクションならではのラインナップとなっています。
神坂雪佳と京の雅趣
江戸琳派の粋
会期中はさまざまな関連イベントも開催いたします。
芸術の秋、ぜひお気軽にご参加ください!
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13.10.22
今月のおすすめ商品
開館15周年特別展Ⅲ 琳派展XV「琳派の伝統とモダン-神坂雪佳と江戸琳派-」
展覧会 関連図録のご案内!
開館15周年特別展Ⅲ 琳派展XV「琳派の伝統とモダン-神坂雪佳と江戸琳派-」が開催中です。これにあわせて、店内に関連図録や書籍、展覧会グッズなどを集めた特集コーナーを設けました。この機会にぜひ、お立ち寄りくださいませ。
展覧会関連図録
「美の競演 京都画壇と神坂雪佳~100年の時を超えて~」 ¥1,800(税込)
2013年高島屋を巡回した「美の競演 京都画壇と神坂雪佳~100年の時を超えて~京都市京セラ美術館・細見美術館コレクションより」展の図録になります。細見美術館コレクションの神坂雪佳作品26点が掲載されています。明治から昭和にかけて活躍した竹内栖鳳、上村松園ら京都画壇の画家たちの作品と、神坂雪佳の作品が一緒にご覧いただけます。
耳寄り情報!
開館15周年を記念して、細見美術館友の会会員の皆様に本図録を特別価格にてご提供致します。
友の会会員限定価格 通常1,800円(税込)→1,500円(税込)
*細見美術館地下2階ARTCUBE SHOPにて購入の際に会員証をご提示ください。 *特別価格でのご購入は、お一人様2冊までとさせていただきます。
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13.10.3
特別展「皇室のボンボニエール-ご慶事を彩る菓子器-」
展覧会のここがみどころ2
ボンボニエールを愉しむ(2)
ボンボニエールをご覧頂く際、5つのポイントに注目すると、作品をより愉しんでいただけます―とは、本展ご協力者 扇子忠氏の言葉である。そのポイントは(1)材料・材質(2)形状(3)家紋(4)文様(5)刻印である。ここでは、そのうちの(1)の材質と(5)の刻印について少し触れてみたい。
まず、材質についてだが展示中の作品も含め、ボンボニエールの多くは銀製で、説明の際にも「銀製の菓子器」という言葉をしばしば用いる。しかし、ある時期、銀に代わって他の材質のものが多く作られた。昭和15年、政府が奢侈品等の製造販売を制限した規則「七・七禁令」(いわゆるぜいたく禁止令)を施行したことで、銀に代わり陶製・木製・アルミ製・紙製などのボンボニエールが戦後まで作られた。銀製以外のボンボニエールを目にした際は、こうした時代背景を意識してご覧頂きたい。
香合形ボンボニエール
次に、刻印についてみていこう。ボンボニエールにはしばしば、「銀製」「純銀製」といった材質を示す刻印やボンボニエールを制作した会社、納入業者の屋号・企業マークの刻印がされている。中には「三越」「天賞堂」「宮本」といった今も続く企業の刻印も見られる。
刻印に注目すると、例外※1はあるが、明治~大正4年までの作品には刻印がない、昭和37年以降制作のものは、材質を示す刻印はあっても企業や屋号の刻印は見られない※2といったことにも気付かされる。
一方、扇子氏によれば「同じ意匠のボンボニエールにもかかわらず、複数の業者の刻印があることから、招待客が多い饗宴では一社による製造では間に合わないため、複数の業者に発注していた」ことが判明したという。
このように、小さな菓子器はご慶事のことのみならず、当時の経済・流通事情といったことも我々に教えてくれる。これもボンボニエールの魅力の一つと言えるだろう。
※1「明治天皇大婚二五年」<天皇銀婚式>といったご慶事の年月日を彫った幾つかの例がある。
※2 戦後の華族制度の廃止や時代の流れで業者が激減したため。
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13.10.2
TOPICS
「漆と革」展のご紹介!
10月2日(水)~11月11日(月)まで、京都髙島屋ARTCUBE SHOPのギャラリースペースにて「漆と革」展を開催いたします。伝統工芸の会津塗をアレンジした商品を福島県会津若松市から発信している創業1900年「坂本乙造商店」より、デザイナー坂本理恵さんが手がける「坂本これくしょん」を紹介します。
「坂本これくしょん」は、大胆かつ洗練されたアート作品として漆塗をアクセサリーや革のカバンにアレンジし「身につける漆」として人気を集めています。
今回は、「坂本これくしょん」より次世代デザイナー坂本まどかさんの「madomado collection」を高島屋ギャラリーにて初出品。その他にも新作のアクセサリーを交えてお財布やグラスケースなど豊富なアイテムを揃えました。
秋深まる季節、上質な革と漆の装いでお出かけしてみませんか?
※値段はすべて税込み価格です。
【左奥より】
透き家うさぎ 19,950円、チューリップバック(朱ポピー) 40,950円
【中央左より】
ショルダーポーチ(くもポケット) 19,950円、グラスケース(朱ポピー) 16,800円
【前列左より】
グラスケース(銀ドットみなも) 17,850円、札入れ(朱+黒銀和球) 17,430円
二つ折財布ドット(まりも) 24,150円
【左から】
イヤリング(ミモザ)10,500円、ペンダント(ミモザ)11,500円、ブローチ(ミモザ)17,850円
イヤリング(ラベンダー)11,550円、ペンダント(ラベンダー)11,500円、ブローチ(素色)19,950円
イヤリング(ラベンダー) 11,500円
大きな雫型イヤリングですが、木の素地なのでとても軽快なつけ心地です。
風車大ブローチ 29,400円
秋の装いには大きなブローチが良く映えます。
バック 十六夜 48,300円
漆が施された上質な革カバンを持つのは大人の女性が良く似合います。
その他にもアクセサリーや小物も数多く展開しますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
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TEL 075-761-5700
13.9.26
今月のおすすめ商品 “9月”
「皇室のボンボニエール -ご慶事を彩る菓子器-」
関連書籍のご案内!
当館で10月6日(日)まで開催中「皇室のボンボニエール -ご慶事を彩る菓子器-」の関連書籍3冊を紹介いたします。ぜひ、この機会にご覧くださいませ。
「明治の女官長 高倉寿子」 税込2100円(本体価格2000円)
本展にご協力頂いている扇子 忠氏による著書。昭憲皇太后に仕えた高倉寿子の生涯を描く。
「錦絵が語る 天皇の姿」 税込2940円(本体価格2800円)
フルカラーで分かりやすい解説付きです。錦絵という華やかなメディアを通して、当時の皇室の雰囲気を味わえます。
「DARUMA ISSUE62 Imperil Sliver Bonbonnières」 税込1200円
皇室のボンボニエール(菓子器)を分かりやすく英訳で紹介しています。
通販も承っておりますので、お気軽にお問い合せ下さい!
※部数に限りがございます。無くなり次第終了とさせていださきますので、ご了承ください。
詳しくはARTCUBE SHOPにお問合せください。
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ARTCUBE SHOP
TEL 075-761-5700
13.9.13
開館15周年記念特別展III
琳派展XV 琳派の伝統とモダン—神坂雪佳と江戸琳派—
速報 2.江戸琳派の粋 — 抱一風の名残と新たな試み —
今秋開催の琳派展XV「琳派の伝統とモダン—神坂雪佳と江戸琳派—」の内容を、いち早くお届けいたします(全2回)
江戸琳派の粋 —抱一風の名残と新たな試み—
酒井抱一(1761〜1828)にはじまる江戸琳派は、光琳をはじめ京琳派の伝統的な装飾性に、写実性や江戸らしい洒脱味を加えた新たな様式として19世紀初頭の江戸に誕生しました。抱一の高弟・鈴木其一(1796〜1858)は、明快かつ大胆な表現を用いてモダンで先進的な作風を築くとともに、多くの弟子を育成して江戸琳派様式を広めました。
江戸から東京へと移り変わる時代の中で、江戸琳派の後継者たち、特に鈴木守一(1823〜89)や酒井道一(1845〜1913)らは、博覧会等への出品や受賞を重ね、新しい時代にもその存在感を示しました。彼らの様式は、近代日本画家たちに多大な影響を与えることとなります。一方、近代化が進む中、江戸の美意識を懐かしく愛おしむ人たちも多く、江戸琳派様式は、昭和前期頃まで描き継がれました。
主な作品
朴に尾長鳥図 鈴木其一
江戸後期
楓桜紅葉図 鈴木守一
江戸後期〜明治期
四季草花流水図屏風 池田孤邨
江戸後期
白菊に水仙図 中野其明
明治期
紫陽花図 酒井道一
明治期
鯉に燕子花図 酒井唯一
昭和9年(1934)
四季草花図屏風 山本光一
明治期
※作品の出品期間は、順次にホームページにてご案内いたします。詳しくはお問合せ下さい。
今回は、約70点の作品を前期・後期に分けて展示いたします。ぜひ何度でもご来館下さい!
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.9.6
開館15周年記念特別展III
琳派展XV 琳派の伝統とモダン—神坂雪佳と江戸琳派—
速報 1.神坂雪佳と京の雅趣 —光悦・光琳への憧れとモダン—
今秋開催の琳派展XV「琳派の伝統とモダン—神坂雪佳と江戸琳派—」の内容を、いち早くお届けいたします(全2回)
神坂雪佳と京の雅趣 —光悦・光琳への憧れとモダン—
琳派誕生の地、京に生まれ、四条派に学んだ神坂雪佳(1866〜1942)は、23歳より工芸界の指導的立場であった岸光景のもとで工芸図案を学びます。京で培われた工芸技術をさらに生かすため、新しい時代に見合った図案の必要性を痛感し、京の工芸振興に努めました。欧州での博覧会視察、工芸図案の調査等を機に、改めて日本の装飾芸術として琳派を高く評価するようになります。雪佳は、本阿弥光悦(1558〜1637)や尾形光琳(1658〜1716)の研究を熱心に行ったことでも知られ、自身も琳派をお手本とし、デフォルメやクローズアップなど、琳派特有の手法を用いて新感覚の琳派様式を展開しました。
今や海外でも高く評価される雪佳は、絵画や工芸といった領域にこだわらず、むしろ両分野を自在に行き来をして生活を彩る美しく楽しい作品を生み出しました。その姿勢は、雪佳が憧れた光悦や光琳の創作姿勢にも重なります。
金魚玉図 神坂雪佳
明治期
白鳳図 神坂雪佳
昭和元年
四季草花図屏風 神坂雪佳 大正期
『百々世草』 より狗児 神坂雪佳
明治42・43年(芸艸堂刊)
十二ヶ月草花図より 十月 籬に菊 神坂雪佳
大正期
若松鶴図文机・硯箱
神坂雪佳 案・画
大正期
楓鹿図赤楽香合
神坂雪佳 案・画 五代清水六兵衛・作
大正期
※作品の出品期間は、順次にホームページにてご案内いたします。詳しくはお問合せ下さい。
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.8.26
TOPICS
茶室 古香庵 季節限定「したたり」のご案内
・亀廣永製「したたり」とお抹茶・・・800円 ※冷抹茶もご用意できます。
・美術館3階 茶室 古香庵
・営業時間・・・11:00~17:00
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.8.26
特別展「皇室のボンボニエール-ご慶事を彩る菓子器-」
「金平糖はどこ?」のご紹介!
皇室のご慶事の際に、記念品として贈られてきたボンボニエールは、主に小さな五色の金平糖が入れられていました。では、一体、ボンボニエールの「どこ」に金平糖は収められていたのでしょうか?
現在、展示室では、お子さまから大人の方までお愉しみいただけるクイズ「金平糖はどこ?」を行っています。
対象となる10個の作品の横にはこのマークが付いています。
「どこ?」の答えは第三展示室です。この機会に、小さな菓子器にほどこされた日本の美術工芸の技を、色々な角度からご覧下さい!
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細見美術館
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13.8.21
TOPICS
「初秋の香」展のご紹介!
8月21日(火)~9月30日(月)まで、京都髙島屋ARTCUBE SHOPのギャラリースペースにて「初秋の香」展を開催いたします。 日本の四季を意識した手描き暖簾や手刷りはがき、ぽち袋など暮しに彩りを添える商品を作り続けている羅工房。今回の展示では、初秋をイメージした商品を中心に揃えました。季節を感じる絵柄と可愛らしいデザインは世代を問わず幅広い人気です。
季節のご挨拶からインテリアまで――手仕事のぬくもりをどうぞお楽しみください。
タペストリー 秋飾り ¥17,850
初秋をイメージしたタペストリーです。
ふくろう星人・ねこ星人・うま星人
しろくま星人・うさぎ星人・かえる星人 各¥630
秋が近づくと動物達も騒ぎ始めます。愛くるしい星人たちがお出迎えをしてくれます。
手刷りコインケース(5枚入り) 各¥473
コインや一言添えてのぽち袋にご使用ください。
一筆箋セット(封筒3枚 一筆箋30枚) ¥473
フレグランスペーパー(5枚入り) ¥473
ちょっとした気持ちを伝えるのにピッタリなギフトセットです。
手刷りはがき 白地 ¥189 / 色地 ¥210
秋をイメージした絵柄のはがきを揃えました。季節の便りにご利用ください。
手刷り金封 (3枚入り) 各¥525
ネコやウサギなど年中使える種類のはがきもございます。手刷りの風合いをお愉しみください。
羅工房のはがき、ぽち袋に季節のご挨拶や御礼の気持ちを伝える際に是非ご利用ください。
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TEL 075-761-5700
13.8.12
TOPICS
細見館長が「若冲シンポジウム」にパネラーとして参加します!
「若冲シンポジウム」(主催 京都文化芸術振興プラン実行委員会)に当館館長 細見良行がパネラーとして参加します。詳細は、近日特設ホームページがOPENします。お楽しみに!
「若冲シンポジウム」
細見美術館館長 細見良行
- 日時
- 平成25年11月10日(日) 16時~(受付:14時30分~)
- 場所
- 京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学)
- 主催
- 京都文化芸術振興プラン実行委員会
<京都文化芸術振興プラン実行委員会>
伊藤若冲の背景を読み解きながら、地域文化との係わり合いを明らかにし、情報をコンテンツ化・発信することで、美術館を拠点とした地域振興・文化発信という新たな美術館の姿の想像を試みる地域振興事業をすすめています。
(文化庁 平成25年度 地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業)
「若冲ワークショップ」
また上記シンポジウムと併せまして、若冲の作品に関連する分野から専門家をお招きし、高精細複製画をご鑑賞いただきながらお話を伺う「若冲ワークショップ」も開催されます(無料、事前申込制)。
そちらもお楽しみに。
- 第一回テーマ
- 住まい ―若冲が生きた江戸時代中期の京都の家屋―
- 講師
- 松井薫 (建築家 京町家情報センター代表)
- 日時
- 平成25年8月24日(土)
午後2時 ~ 3時(開場1時30分) - 参加費
- 無料(事前申込制)
- 場所
- 長江家(京都市指定文化財)
京都市下京区新町仏光寺上ル船鉾町 394
(京都市営地下鉄 四条駅より 徒歩 5 分) - ワークショップお申込み・お問合せ
- 特定非営利活動法人 ANEWAL Gallery
TEL 075-431-6469
お問い合わせ
細見美術館
TEL 075-752-5555
13.8.11
特別展「皇室のボンボニエール-ご慶事を彩る菓子器-」
展覧会のここがみどころ1
ボンボニエールを愉しむ(1)
7月27日からスタートした「皇室のボンボニエール-ご慶事を彩る菓子器-」展。 連日の猛暑の中、お越し下さる方のほとんどは「ボンボニエールという言葉を聞いたことはあるが、実際にみるのは初めて」のようで、1点1点を熱心にご覧頂いている。ここでは今後数回に分けて、ボンボニエールの魅力・愉しみ方をご紹介していくが、その前に少しだけ「ボンボニエール」の現状に触れておこう。
ボンボニエールという言葉が一般的に広く知られるようになったのは、秩父宮勢津子妃殿下の『銀のボンボニエール』(平成3年・主婦の友社)による。そのご著書には、「皇室ではお祝い事の記念品とか宴会の引き出物として、銀製のボンボニエールをお贈りになるのが慣例のようになっている」とボンボニエールの説明があり、また皇太后(貞明皇后)から賜ったボンボニエールが慣れない生活の慰めとなったという思い出にも触れられている。
『銀のボンボニエール』(主婦の友社)
さて、日本の皇室でボンボニエールがご慶事の引き出物として下賜されるようになったのは明治中頃のことである。近代国家への道を歩み始め、西洋の習慣が取り入れられると、ご慶事の度に蓋付きの菓子器が登場し、多くの参列者を愉しませてきた。本展最初の作品も、明治憲法発布(明治22年)の日に催された晩餐会で下賜された「貮五四九紀元節」と刻まれた現在確認できる最古のボンボニエールである。
壷形ボンボニエール
明治22年2月11日 紀元節、憲法発布
「貮五四九紀元節」
現在、どのボンボニエールがなんのご慶事に下賜されたかということも調査が進みつつある。しかし、ボンボニエールがフランス語名であるにもかかわらず、フランスでは引き出物として配るという習慣はないそうだ。さらに、日本に導入された経緯やボンボニエールの定義などについてもまだ不確かなことが多い。本展では約120点の作品が展示されているが、こうした機会がボンボニエールの研究がさらに進むきっかけとなることを願う。
お問い合わせ
細見美術館
TEL 075-752-5555
13.8.11
今月の新商品 “8月”
ふんわり甘い、金平糖を入荷しました!
細見美術館では、特別展「皇室のボンボニエール -ご慶事を彩る菓子器-」を開催中です。ボンボニエールとは金平糖などの砂糖菓子を入れるもので、天皇のご即位をはじめ皇室・宮家のご慶事のたびに、祝宴の記念品として招待された人々に贈られてきました。
ボンボニエールにちなんで、ARTCUBE SHOPでは可愛らしい金平糖を販売しています。優しい味わいはもちろん、華やかな見た目も楽しめるので、贈り物や特別な日のお茶請けにもおすすめです。
展覧会に合わせた商品を集めた、期間限定コーナーが登場しています。
振り出し(金平糖) 梅・蜂蜜・抹茶(各16g入り) 各¥735(税込)
茶道で茶箱用の小さな菓子器を「振り出し」といい、金平糖のような小粒の菓子を入れ、振り出して使います。
おいり(1.5合入り) ¥1,470(税込)
おいりとは香川県に伝わるお嫁入りのお菓子です。もち米を使ったまんまるのおいりはふんわりほのかな甘みです。
瓶入り金平糖(橙・蜂蜜・梅・はっか・抹茶/各16g入り) ¥3,150(税込)
長時間かけてじっくりと作られる金平糖はご結婚のお引き菓子としても縁起のよいものとされ人気です。色とりどりの金平糖を、おめでたい贈り物に。
ARTCUBE SHOPでお買い求め頂けます。是非お手にとってご覧下さい。
お問い合わせ
ARTCUBE SHOP
TEL 075-761-5700
13.8.2
特別展「皇室のボンボニエール-ご慶事を彩る菓子器-」
展覧会関連書籍のご紹介(1)
「皇室のボンボニエール Imperial Silver Bonbonnières」
「皇室のボンボニエール -ご慶事を彩る菓子器-」展にあわせ、本展のご協力者 扇子忠氏のボンボニエールに関するご著書や関連書籍を集めた特集コーナーを、館内ショップに設けております。ご来館の際には、ぜひお立ち寄りください !
「皇室のボンボニエール Imperial Silver Bonbonnières」
扇子忠 監修
¥2,940(税込)
123ページ / サイズ:29.6cm×21cm×1cm
全253点のボンボニエールをオールカラーでご紹介しています。
※本展出品作品はすべて収録されていません。収録作品については別添リストをご参考下さい。
通販も承っておりますので、お気軽にお問い合せ下さい!
※部数に限りがございます。無くなり次第終了とさせていださきますので、ご了承ください。
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.7.31
特別展「皇室のボンボニエール-ご慶事を彩る菓子器-」
ギャラリートークを開催しました!
特別展初日7月27日(土)・28日(日)の二日間にわたって、皇室研究家の扇子 忠氏によるギャラリートークを開催いたしました。ボンボニエールの魅力や見どころなど、たっぷりと熱弁をふるっていただきました。
扇子氏によるギャラリートークは、9月28日(土)にも開催いたします。
この機会にぜひご聴講ください!
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.7.29
TOPICS
特別展
「皇室のボンボニエール-ご慶事を彩る菓子器-」が
始まりました!
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細見美術館
TEL 075-752-5555
13.7.22
TOPICS
特別展「皇室のボンボニエール ─ご慶事を彩る菓子器─ 」
まもなくスタート!
13.7.15
REPORT
開館15周年記念特別展Ⅱ 日本美術の荘厳―祈りとかざり―
スペシャルトークPart2を開催しました!
開館15周年を記念した特別展の第二弾に合わせて、スペシャルトークPart2を二日間に渡って開催いたしました。
ギャラリー講座 6月15日(土)
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岡野智子(当館上席研究員)が、作品の解説や展覧会の見どころを語りました。
作品を前に、真剣な表情で熱心にご聴講いただき、岡野の解説にもますます熱がこもっていきました。
館長と巡るギャラリーツアー 6月29日(土)
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細見良行(当館館長)が、自身の体験談を盛り込みながら、コレクションのエピソードや展覧会の見どころを語りました。
日差しの強い暑い中にも関らず、たくさんの方々にお集まりいただきました。
また、この日は博物館実習生が、お客様のご誘導やイベント記録撮影等のサポートを行いました。
二日間ともに大盛況のスペシャルトークとなりました。ご参加いただきありがとうございました!
「日本美術の荘厳―祈りとかざり―」展は7月21日(日)までです。最終日までぜひお愉しみ下さい!
お問い合わせ
細見美術館
TEL 075-752-5555
13.7.12
展覧会のお知らせ
京都 細見美術館コレクション「琳派・若冲と雅の世界展」
パラミタミュージアム(三重県)
細見コレクションより、琳派・若冲の作品を中心に人気の作品が登場します。
お近くの方は、ぜひご来場ください!
関連イベント
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7月14日(日) 午後2時~
列品解説 細見美術館上席研究員 岡野智子 京都 細見美術館コレクション「琳派・若冲と雅の世界展」
パラミタミュージアム-
2013年7月6日(土)~9月1日(日)
※8月5日(月)のみ作品入替のため休館。 会期中作品の入替があります。
お問い合わせ
パラミタミュージアム
TEL059-391-1088
13.7.9
TOPICS
「夏の唐紙」展 第2弾のご紹介!
2013年6月5日(水)~8月19日(月)まで、京都高島屋ARTCUBE SHOPギャラリースペースにて「夏の唐紙」展を開催します。京都の夏を彩る京からかみにスポットを当て、京都を基盤に活動しているメーカー・作家をご紹介します。
とても暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
7月は京都の街が祇園祭一色になります。どこからともなくコンチキチンの音が聞こえてきて、浴衣が似合う季節になってきました。そんな時 愛らしい団扇がほしくなります。
京都高島屋ARTCUBE SHOPギャラリースペースにて8月19日(月)まで開催中。
前回の京からかみ丸ニさんに続いて、浅井長楽園さんのご紹介です。
第2弾「浅井長楽園」
京都の左京区百万遍、学生街の一角に浅井長楽園の工房があります。江戸時代から伝わる伝統的な京友禅の染型を200程所有。
楮(こうぞ)の混ざった福井県小浜の手漉き和紙を使用しています。手作業にこだわった型染めと型刷り和紙を製作して、生活に彩りを添える小物を作っています。
からかみはスクリーンと違い、摺り上がると僅かな立体感が生まれ、手触りが違います。
こだわった職人の技と願いが込められた和紙。数多くの伝統模様と色とりどりの手漉き和紙の組合せで、華やかな京染和紙の世界をご堪能ください。
手摺り和紙(風ぐるま) 578円 / 和紙缶(大) 1050円 / 豆千鳥うちわ 630円
手摺りからかみの、手触りを実感ください。
和紙缶(ブリキ中蓋) 大 1050円 / 中 683円 / 小 578円
普段使いにも、茶葉とセットでおもたせにもお使いいただけます。
和紙封筒(裾模様)158円
豆千鳥うちわ 630円
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ARTCUBE SHOP
TEL 075-761-5700
13.7.8
開館15周年記念特別展Ⅱ 日本美術の荘厳―祈りとかざり―
展覧会のここがみどころ2
重要文化財「羽黒山御手洗池出土銅鏡」
15周年を記念した特別展の第二弾では、仏教・神道美術を中心に、日本美術における「かざり」をご紹介しています。
独特の黒味を帯びた鏡の背面に、花や鳥のモティーフが表された羽黒鏡。
繊細優美な表現は、のちの工芸意匠などに通じています。
重要文化財 羽黒山御手洗池出土銅鏡のうち 水草蝶鳥鏡
平安時代にはすでに霊山として信仰を集めていた出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)のひとつ、羽黒山山頂にある出羽三山神社。その本殿前の御手洗池(みたらしいけ・通称 鏡ヶ池)から出土した約600面にものぼる銅鏡のうち、40面が現在細見美術館に収蔵されています(重要文化財)。
これらの鏡は羽黒鏡と呼ばれ、平安後期から鎌倉前期に制作されたものがほとんどとされます。都の貴族たちが修験者たちに託し、神の依り代となる鏡を池に納めて祈願する行為が行われていたと推察されています。
(部分)
(部分)
鏡には対をなす鶴や雀、鴛鴦や尾長鳥などの鳥たちや、蝶が表され、その周りを水草や萩、菊、山吹や松といった草花が取り囲んでいます。モティーフを散らす単純な配置ではなく、円という鏡の形を意識した巧みな構成となっており、小さな鏡の中に優美な世界が展開しています。
蝶や鳥は、あの世とこの世を行き来することができるものとして、また草花は、神仏を讃えるものとして、ともに神仏の世界を荘厳するモティーフとして数多く登場しています。こうした花や鳥、蝶、草花といったモティーフは、仏教美術以外でも、例えば平安時代の料紙(手紙や和歌をしたためるための紙)の装飾文様や、蒔絵の意匠としても用いられ、日本美術においては主要なモティーフとして展開しました。
また、羽黒鏡に見られる優美な描線は、やまと絵の表現にも通じており、宗教美術における荘厳が、その後の絵画や工芸に多大な影響を及ぼしたことがわかります。
料紙装飾の最高傑作として知られる「本能寺本三十六人家集」の断簡。
王朝美を尽くした料紙と、美しいかな書との調和が見どころです。
重要美術品 貫之集断簡 石山切(部分)
(部分)
かざることへの情熱は、神仏に捧げられたものから、生活の彩りへと脈々と受け継がれ、
日本の美意識となったのでしょう。